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カスタマーレビュー
おすすめ度: 映画版は氷山の一角、それ以上の ナウシカの原作が漫画(しかも作者が同じ)とは知りませんでした。評価が高かったので買いました。 最初の数ページは映画の冒頭そのままでしたがそこを除いては全く異なりました。1〜2巻の途中ぐらいは映画版のエピソードを含みはしますが、映画と比べてナウシカの人物像も族長の娘っていう威厳が出てたりしてます。 驚くべきはこのストーリー。ハウルとかでいくら批判を受けようが、この物語を考えた作者は本当に天才だと思う。漫画の中で一つの世界が、歴史や宗教・神話なども含めて完成してるんです。映画版でもその風格はありましたが、映画だけですら国民的な人気を誇っているのに、そのレベルですらこちらだと氷山の一角にしか過ぎませんでした。 具体的にいうと、映画ではナウシカ自身のストーリーが展開されますが、こっちは過去に何があったのかという部分に迫ります。それは哲学に科学をくっつけて、歴史と神話で装飾した世界の深部へたどる壮大な物語です(一貫して一つの世界をたどるこの迫力・構成は大作映画より上)。 例えば、「その巨大な建造物が火の七日間のさらに昔、星へのたびに使われていたとはもやは誰も知らなかった」っていうナレーションとか、保存されていた楽譜を見て「七音階時代の音楽だ―(過去の音楽家が)伝説ではなく天才達は実在したんだ!」 たった一行のセリフにこの物語の世界観や歴史の面影を残しつつ、なんて幻想的で知的な雰囲気なんだろうと惚れるセリフが多い(ストーリー自体もこのセリフの雰囲」気と同じで壮大さを加えた感じ)。 腐海の深部、過去の偉大な文明、滅亡の理由、巨神兵、青き衣の伝説、神話・哲学・科学・宗教を一つにまとめて、全く関係ないと思ってた(ただのストーリーにしか過ぎないと思ってたものが)さらに大きな一つの結末へつながっていてそれが一気にわかった ラストの展開。 主人公が英雄ではなく、ナウシカ以前にも平和を願った若者の話。 「300年の間に11の支族の内その三つの血統が途絶えてしまいました」 「―――空間をねじ曲げるってのはこれか!!」 惚れる。 アニメ映画の続きの話 傑作と言われているスタジオジブリのアニメ映画の続きが描かれている作品です。この漫画版では、アニメで描かれた部分は2巻の途中までです。巨神兵の描かれ方がアニメ版とはまったく違っています。 アニメ映画と比べて、難解な部分が多いですが、それだけ複雑で深い世界観が描かれていて大人向けの読み応えある内容になっています。アニメの続きが知りたいと思うのであれば読んでみて損はしないと思います。もちろんアニメを見たことのない人でも楽しめます。 他に類を見ない物語 中学生の頃読み、私の考え方・性格を変えた物語でした。 この書籍で描かれたストーリーが読書へ与える影響は計り知れません。 他レビュー者が、人生のバイブルだと書いてましたが私もそう思います。 不朽の名作っす 戦後日本カルチャーの生んだ不朽の名作っす。地球環境と差別を軸にした近代科学文明批判ってやつなんでしょうとか、いんちき批評家めいたことを書いてもしょうがない。宮崎さん自身はこういう言われ方嫌っているようですが、やっぱりユパ、クシャナ、クロトワ、城爺、トルメキア王等々、すばらしくキャラ立ちしていてそれが非常にいい。辺境の小国が軍事同盟を楯にされ大国トルメキアに従軍しなければならなくなる。戦争の動機は神聖皇帝の持つ古の技術への恐れ。オウムの幼生を古の技術で人工発生させてそれを利用し戦争を優位に展開していく。複線としてトルメキア王家の権力闘争やら、ペジテやら、王家に生まれた能力のない王子の悲劇?とか、重要なサイドストーリーが挿入されている。最後、ナウシカは墓所のプログラムされた救済を拒否し、人間が実存をかけて選択することの重要性を選び直す。Viva!Pro-Choice!って感じであんましメッセージ的にはガツンとこない。きれいな作画と中央アジアからペルシャあたりにかけての意匠から得られたのだろうデザイン良し。ちなみに私は風の谷のモデルになったという中央アジア某所を旅した経験があり。現地を歩いてみて、この辺には本当にメーヴェ飛んでんじゃねえ?的なデジャブを感じました。ただし初作が最高傑作という典型かも。 なんと文藝春秋の必読書二百冊の一つに選定された 早いもので、43歳になった。ナウシカの映画化は大学生の頃だったので懐かしい。マンガとは無縁の生活なのだが、先頃発売された文藝春秋の「必読書二百冊」に、なんとこのナウシカ全7巻が選ばれたのだ。 アリストテレスやキリスト教の歴史書やヒトラーの「我が闘争」、カフカの「審判」などありとあらゆるジャンルの書物と共に。堂々ランクインしているのに驚き、初めて手に取った。 たしかに映画とは全く違うメッセージだと思う。大人の観賞に耐える、すばらしい作品だと思う。 |
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